札幌水道設備協会のブログ

札幌、近郊で水道修理や水廻りのリフォームを行っている水道業者です。 水もれ、つまり、水道凍結などトラブルに迅速対応します!

佐々木の本棚

Say Hello ! あのこによろしく。


ニコ、サンコ、ヨンコ。
イワサキさん家のペット、ルーシーが産んだ
三匹のジャックラッセルテリアの赤ちゃん。

この小さなワンちゃん達がこの本の主役。

say hello

Say Hello ! あのこによろしく。

イワサキさんの写真はとてもとても優しくて、
赤ちゃんを見つめるお母さんの目そのもの。
ページをめくっていくと、
小さな三匹の成長を一緒に見守っている気がするのです。

そこに添えられた文章も、愛情がいっぱい。
ペットのことを書いているのですが、
読み進めているうちに
周りにいる大事な人、好きな人への気持ちが
あふれてきます。

私は買って読んだ後すぐに友達にプレゼントしたので
いまは手元にないのですが…
友達も時折読み返してくれているようです。

また買おうかな。でもまたすぐ贈り物にしそう。

ちょっと疲れたときとか、
寝る前のひとときなどに
おすすめしたい素敵な本です。

ちなみに、この三匹のうちの一匹が
いま糸井重里さんの飼い犬になっているんですよ。


Say Hello ! あのこによろしく。
ほぼ日ブックス





短歌の友人

短歌、と聞くと
国語の授業を思い出す人が多いでしょう。

tankanoyujin


この本は「歌論集」。
現代短歌の世界を紹介しているのですが、
これが何とも面白い!
短歌ってこんなに自由で、普通で、面白かったんだ!と
時折吹き出しながら読んでしまいました。

痩せようとふるいたたせるわけでもなく微妙だから言うなポッチャリって

言い訳の言い訳のその言い訳を柔軟剤の匂いの中で


…なんか、自分も書きたくなりますよね。
「サラダ記念日」で一世を風靡した俵万智さんの歌も紹介されています。


作者の穂村弘は、札幌出身の歌人。
短歌もさることながら、エッセイが人気を読んでいる人。
短歌という、不自由で自由な世界の面白さを
ナビゲートしてくれる興味深い本です。


短歌の友人
穂村 弘
河出文庫

津々浦々の朝食風景「日本の朝ごはん」

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朝ごはんを食べに行く旅。

そう聞いただけでなんだかわくわくしませんか?

フードライター向笠さんが
日本全国を旅して、土地土地の朝ごはんを味わいながら
書いたルポ、「日本の朝ごはん」。

北は北海道から南は沖縄まで、
20の朝食が紹介されています。

世界から見ればちっぽけな国、日本に
こんなに種類豊富な食文化があるんだなあ、と感心。
どれも風土色豊かで、どれも美味しそう

能登の呉汁、和歌山の茶がゆと梅干し、
茨城は大津の釜揚げシラス…

朝ごはんの風景を通して、その土地での暮らしが見えてくる。
まるで映像を見るような、描写の巧みさに
きっとおなかがすいてしまうことでしょう。

日本の朝ごはん
向笠千恵子
新潮文庫




荒木陽子・荒木経惟の本



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時々読み返す本。
荒木陽子の「愛情生活」。

荒木陽子と聞いてピンと来なくても
アラーキーこと写真家荒木経惟の奥さんといえば
わかるのではないでしょうか。

「女が男を想う、その想い方にも色々あるだろうが、
私の場合は、火や水を欲するが如く、ごく単純に
彼を求めているようだ。それは絶対に無くなってもらっては
困る物なのである。…」

夫がカメラマン、しかも新婚旅行を丸ごと写真集にしてしまうような
写真家であるため、夫婦生活もかなり個性的。
でもお互いがお互いを必要とし、毎日を楽しんでいる様子が
本の中から伝わってきます。
本当に、幸せだったんだろうな。
でも彼女はわずか43歳でこの世を去ってしまいます。

その陽子さんの最後のエッセイに、荒木氏の写真を加えて
没後出版されたのが「東京日和」という本。
同じタイトルで映画化もされています。
本の中には荒木氏手書きの日記も入っています。

「ヨーコを想いながら歩く」

「遺影のヨーコとふたりっきりで食事」

「送り火しない、帰さない」…

言葉のすき間から、悲しみがこぼれ落ちてくるような
荒木氏の日記。読んでると切なくなってきます。
 
それを読んでから改めて陽子さんのエッセイを読むと、
幸せいっぱいの文章がまた切なくって。

共に生きる、ということについて考えさせられる2冊です。


森山大道写真集「NORTHERN」

写真を撮る。
シャッターを押して、視界を切り取る。
そこにはどうしても写真家の意図というか
思惑のようなものが現れてきます。
そしてその時の、写真家の心のありようまでを
映しこんでしまうものではないでしょうか。

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森山大道 写真集「NORTHERN」。
ここには1978年の北海道のさまざまな街の姿が
記録されています。

写真家、森山大道が札幌にやってきたのは5月。
3か月だけ部屋を借り、そこを拠点にして
毎日カメラを手に街を写し歩きました。

その時彼は倦怠のさなかにいて、
自分を変えるきっかけとして北の地を選んだようです。
その彼の心情を映すように、
写真の中にはメランコリックな雰囲気が漂っています。

狸小路の喧騒も、大通り公園の賑わいも、
なんだか他人事のよう。
そして荒涼とした景色はよりさびしく
感じられるのです。

でもこの年に子供だった私にとっては、
記憶のある懐かしい風景ばかり。
ふだんは忘れている、脳の奥底にある記憶を
呼び覚ましているような感覚。
どこかに自分が写っているのではないか、と
真剣に見てしまったほどです。

ページをめくって、時間を遡る。
北海道生まれ、北海道育ちの人なら
タイムスリップした感覚を味わうことが
できるはずです。









プロフィール

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札幌、近郊をエリアに水道修理や水廻りのリフォームを承る水道設備業者です。
水漏れ、つまり、冬季の水道凍結など
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